岡本寺について│沿革と伽藍  https://okamotodera.web.fc2.com

沿  革

岡本寺は、明日香村随一の集落地、岡の農家の立ち並ぶ一隅にあります。山名は高市山、真言宗豊山派に属する祈願寺です。バス停「岡寺前」から岡寺に向かう参道の左側、寺域七十坪に建つ小宇が岡本寺本堂です。明治の学制がひかれたときには小学校の仮校舎として使われていたこともありました。

本尊「如意輪観世音菩薩」は平安末期の木彫座像で、「子安観音」として、安産、求子、良縁等にご利益があり、古くから近郷近在の方々が御祈願に参拝されています。

昭和の終わる昭和六十三年(1988年)に本堂を修復、再興し、その後、御本尊の学術調査と修理、400メートル離れた治田神社の麓に寺地を確保して「修行大師像」の建立、次いで弘法大師を祀った信徒道場・遍照殿を落慶いたました。遍照殿には、京仏師・江里康慧氏と截金(きりがね)の重要無形文化財保持者であった江里佐代子氏による弘法大師像、愛染明王像、不動明王像を安置してございます。

また、修行大師像の周りには、四国八十八箇所霊場のお砂が納められ、「お砂踏み」をして頂けます。

8のつく日には本堂で護摩が焚かれています。お大師さまの忌日である21日には遍照殿で御影供とともに御先祖の供養をいたします。苦しみや悩みを背負っておられる方もありましょう。そんな方は是非、岡本寺の穏やかな佛さまを拝んでください。


伽  藍

岡本寺参道に面した本堂境内と、観光道路に面した道場境内の2か所に分かれています。本堂から遍照殿へは坂道を400メートル、徒歩5〜10分程度の距離があります。


子安観音本堂境内 ※不在時は下記道場でお伺いいたします

本 堂   バス停「岡寺前」から岡寺に向かう途中左側、寺域七十坪の堂宇が岡本寺本堂です。復興と荒廃を繰り返し、現在の本堂は昭和六十三年(1988年)に修復されました。
 本尊「如意輪観世音菩薩」は平安末期の木彫座像で、「子安観音」として安産、求子、良縁等にご利益があり、古くから近郷近在の方々が御祈願の参拝をされております。

喜利供  本堂庫裏。キリクとは梵字で御本尊の「如意輪観世音菩薩」をあらわす種子(しゅじ)のことです。喜びを共に分かち合える場という意味で寺小屋精舎「喜利供」と名付けました。展示会場としても使っております。

阿字石  「阿字の子が阿字のふるさと立ち出でて また立ちかえる阿字のふるさと」という古歌があります。口を開いて最初に出す音「ア」という源より出発した人間は、迷いを重ねるが、本当の自分の心底には、本源のふるさとがあるという意味です。

・真言密教には、阿字観法という修法があります。梵字の「ア」の字は、大日如来の種子であり、「阿字」前で大日如来を想起し瞑想する修法です。

・「阿字」は、大日如来であり、全ての始まりも意味することから、「良縁子授け」の石として、また「ア」が赤ちゃんの泣き声を連想させ、赤ちゃんの夜泣きが止む石とも伝えられ、信仰を集めています。

宝篋印塔  心願をもってこの塔のまわりを錫杖を鳴らしながら回ると功徳があります。どうぞお参りください。

あすか大師遍照殿(道場)境内:

遍照殿   信徒道場。村営岡寺前駐車場の南側、治田神社の山麓にあります。
弘法大師は、留学先の唐で密教を伝授された恵果和尚から、真言宗の御本尊である大日如来を意味する「遍照金剛」の名をいただかれました。道場はお大師さまが祀られていることにちなみ遍照殿と名づけられました。
本尊は、大仏師・江里康慧氏、重要無形文化財保持者(人間国宝)であった故江里佐代子氏ご夫妻による弘法大師像です。脇侍に愛染明王像、不動明王像を安置し、「あすか大師」として親しまれ、信仰を集めております。

修行大師 四国八十八箇所遍路巡礼は同行二人(どうぎょうににん)、常にお大師さまと二人連れと申します。修行大師像の周りには、第一番から第八十八番まで四国八十八箇所霊場のお砂が納められており、礼拝しながら周ると遍路巡礼と同様の功徳が得られるといわれております。1周で44か所、内外を変えて2周まわることでで88か所のお砂踏みをしていただけます。

山門 鐘楼 庫裏


本堂・喜利供:
〒634-0111奈良県明日香村岡 1190
遍照殿・寺務所::
〒634-0111奈良県明日香村岡 583
電話:0744 -(54)- 2509

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